特別分科会
羅生門

JSP
ホームへ

あらすじ
羅生門の中で死人の髪を抜いていた老婆が下人に着物を剥ぎ取られるお話。
 高得点順に配列。右上数字は得点。各10点満点合計20点満点。
 青いページ(1頁目/全1頁)には10点以上の作品を載せてあります。


  [ホームに戻る] / [黄色いページへ]
作品No.015
きつね 02/1/31

きつね6, NITRO_17, 合計13

 婆の着物を小脇に抱え、下人は店に向かった。
 店の旦那は痩せこけて、しかもいかにも意地悪そうな顔をしている。下人は婆の言っていたことを思い出した。……わしのしていたことも悪いとは思わぬぞよ、これとても、やはりせねば餓死をするじゃて……。この爺はまずい。餓死をしないために私からこの着物を奪い取るかも知れぬ。
 下人は方針を転換した。別の店に行くことにしたのだ。しかし洛中は災のために寂れきっていた。次に見つけた店の店主も栄養失調気味の顔をしていた。やさしそうな顔をしているが信用するわけにはいかない。男はまた歩き始めた。
 数軒の店をまわりへとへとになった下人はとうとう道ばたに倒れ込んだ。そこに男が現れた。ふくよかな顔。ちょっと目つきは鋭いが、この男ならば餓死をおそれて暴挙に出る可能性は少ないに相違ない。
「に、兄さん、この着物を、買ってはくれぬか」
「何だ、わしは検非違使の庁の役人だが。この着物はどうした。先ほどある婆さんから盗難の届けが……」
犯行前にくよくよ悩み、犯行後にはこの体たらく。男に盗人の才は無かったか。(N)

作品No.009
NITRO_1 02/1/31

きつね5, NITRO_15, 合計10

「この女は、ヘビを切って干したのを干し魚と偽って売っておった。 だが、わしはそれが悪いこととは思わぬ。生きていくために 仕方なくしたことなのだから」
「そして、おまえが死体の髪を抜くのも同じく仕方がないことだというのか。 それならば俺が引剥ぎをしようと恨むまいな。俺だってそうしなければ 餓死をする体だ」
下人は老婆を蹴倒し、衣服を剥ぎ取って門の外へ。
「たった今から俺は盗賊だ。手始めに何か食い物でもかっぱらうか」

店主「泥棒っ!!」
通行人「ああ、今逃げていった奴か。こんな世の中だ。 お気の毒だが諦めるしかないな。で、一体何を取られたんだい?」
店主「ほ、干し魚だ」
ぼくなら違うものを盗むがなぁ。(き)
食べたら腹を壊しそうだな。(N)

作品No.016
きつね 02/1/31

きつね5, NITRO_15, 合計10

「じゃが、ここにいる死人どもは、皆、その位な事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。この女なぞ、ヘビを四つに切って干したのを干し魚と称して……」
「はあ」
「そしてこっちの女はな、毎晩毎夜、酔った男どもをカモにして……」
「へえ」
「して、この男は、自分の子を人に売り飛ばして……」
「ところで、婆、どうしてそんなに死人の過去に詳しいのだ」
「それはな、髪の毛を戴く前にそれぞれの過去を聞くのが、私の楽しみでな。……ところでお前さんの過去の話しでも聞かせて貰えんかの」
さて、どんなワザを使って下人をものにするのか。(き)


現在作品数018
[ホームに戻る] / [黄色いページへ] /[赤いページへ]現在、赤いページはありません。