
| 第2分科会
すっぱい葡萄 |
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| あらすじ 葡萄を取れなかったキツネが悔し紛れに 「あの葡萄は酸っぱいのさ」 |
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作品No.020 きつね 00/10/31 |
きつね6, NITRO_15, 合計11 |
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その木の葡萄は高いところになっていました。きつねはしばらくその木を見ていましたが、 「あの葡萄は酸っぱいんだ」 きつねは葡萄を諦めました。 ふらふら歩くと栗の木があり、ちょっと高いところに実がなっていました。 「あの栗は苦いんだ」 きつねは栗を諦めました。 よろよろと歩くと今度は柿の木をみつけました。やはりちょっとだけ高いところに実がなっていました。 「あの柿は渋いんだ」 きつねは柿を諦めました。 そうして季節は冬になりました。もう、葡萄も栗も柿もありません。もう少しがんばって実を取るんだったと後悔してもあとの祭りです。きつねは最後の力を振り絞り、なんとか自分の巣穴に戻ってきました。 巣穴の奥をふと見ると、向こうにおいしそうなあんころ餅がいっぱい積んであるのが見えました。しかし寒さと空腹感でもう動く気力もありません。それでもきつねは少しずつ奥の方に這ってゆきました。 その時きつねは気づきました。こんなところにあんころ餅があるわけがないではないか。これは夢に違いない。寒さで夢を見ているのだ。起きるんだ。起きなければ死んでしまうぞ。 寒い冬でした。雪はしんしんと降り積もり、巣穴の入り口を塞ぎました。 きつねは精一杯眠くなるのをこらえましたが、それでも何度も夢を見ました。夢の中ではあんころ餅は目の前にありました。甘い匂いもしました。でも、はっと我に返って周りを見回しても、雪に閉ざされた巣穴の中は冷え切って真っ暗でした。かすかに夢で嗅いだ甘い匂いが感じられる気がします。きつねは一生懸命匂いを嗅ぎました。匂いを嗅いであんころ餅の夢を見ました。夢の中のあんころ餅はあとすこし手を伸ばせば食べられそうに近くにありました。 一段と寒い夜でした。巣穴の天井からはつららが下がりました。 きつねはとうとう、夢の中のあんころ餅を食べることに成功しました。とても甘いおいしいあんころ餅でした。夢はいつまでたっても覚めませんでした。きつねはいつまでもあんころ餅を食べ続けました。 春になりました。洞穴を覆っていた雪を、山にやってきた狩人が掘りました。山に来たときの食料とするために去年のうちに穴の中に隠しておいたあんころ餅を取り出すためです。 「あれ、こんなところにきつねがいるよ」 骨と皮だけになった痩せたきつねは、山と積まれたあんころ餅の目の前で、安らかに幸福そうに死んでいました。狩人は訳が分からず、なんども首をひねりました。 「こんなにおいしいそうなあんころ餅の前にいて、どうしてきつねは餓死してしまったのだろう」 きつねは天国からその一部始終を見ていました。そして一言つぶやきました。 「あのあんころ餅は、からいんだ」 |
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| 「あんころ餅」って日持ちするのかな。(き) | |
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作品No.025 きつね 00/10/31 |
きつね5, NITRO_16, 合計11 |
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きつねは悔しまぎれに大声を上げました。 「あの葡萄は酸っぱいさ」 農園の主が血相を変えて飛んできました。ちょうど仲買人と商談中だったのです。 |
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数時間後。 農「あの仲買人は渋すぎさ」 仲「あんなの売ろうだなんて甘すぎさ」(N) |
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作品No.015 NITRO_1 00/10/31 |
きつね5, NITRO_15, 合計10 |
葡萄棚のところに注意書きがありました。たいへん酸っぱい葡萄ですキツネ「なんだ、酸っぱいのか。帰ろ」 農夫「今回の葡萄泥棒対策はうまくいったな……」 |
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| しかし、何故かその年はブドウが売れませんでした。(き) | |
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作品No.021 きつね 00/10/31 |
きつね4, NITRO_16, 合計10 |
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その夏は雨が多く、葡萄の木がつけた葡萄の実は、いまいちおいしそうな色になれませんでした。 下を通りがかったきつねはちょっと考えてから、また行ってしまいました。 「いいや。あのきつねは行動半径がせまそうだ。もっと行動半径の広いきつねに食べて貰ったほうが、我が種が広範囲に散り、子孫が増やせるからな」 |
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| この負け惜しみは苦しい。(N) | |